フランスでの子育て、、、

けんぺいまま

2008年11月18日 08:17

 先日、フランス在住の友人Nさんからの、贈り物のお礼のお手紙をメール配信したら、

早速のお返事いただきましたよ

とてもうれしかったのと、全くうちなー、日本とも違う子育て環境で、とてもよくがんばっているNさんの様子が 伺えて
感心の連続でした

そのお手紙も紹介させて下さいね。





異国での子育てというとやはり言葉の壁が大きいです。
今は大きなお腹を抱えてフランス語集中講義をほぼ毎日受けています。
一日3時間フランス語(とベトナム語?)漬け。
 自分だけだとゆっくり構えていこうという事にもなるのですが、長男Sは小学校の2年に上がり
宿題もあるしPTA会だって学校行事だってある、長女Tもシュタイナーの保育園に入園できたので
何かと行事があり言葉がしゃべれないなんて理由にならないんです。

 Sは公立の学校に通っているので当然フランス語で授業を受けているので宿題もフランス語
お友達ともフランス語をしゃべっています。
お友達にボンジュールと言われても私が、たいした会話ができないのがはがゆく、
日本語や英語で話しかけても返事がフランス語になってきてしまって
パパとは複雑な内容になるとフランス語でしゃべっていて そのうち第一言語はフランス語に
なってしまうのだろうなと実感しています。

 こちらに越してから1年経つというのに、未だに国際大学都市という教授陣や研究者とその家族が
入居の認められている世界36カ国が共同で設立した まるで国立公園のようなところのプロバンス館に
お世話になっています。
当然、京都で暮らしていた時と同じ荷物は全てコンテナの中に入ったまま。
もう4年も見ていない自分の荷物たち、すこくミニマムな生活をしています。
 ここでの生活は2年という期限付きなので、あと一年で何とか家を探さないといけないのですが
京都に引き続き貧乏生活の私たちは 家賃の基準が所得の3分の一という決まりで
物件を見せてすらくれなかったり (その所得じゃどの家もお貸しするわけには行きませんとの事)
日本のように早いもの勝ちではないので 、見せてもらったとしても
子どものいない共働きで収入の多い人に大家さんは貸してしまうのです。
今はパリは日本のバブルのように家賃を上げるための貸し渋りや不動産を売買して、
市場に貸し物件がなかなか出ないのです。

 今のところも独身の人が入居する部屋に家族で暮らしているので、いろいろ工夫が必要です。
しかも洗濯は共同なので(今日も機械が故障して汚れた洗濯物が一日閉じ込められてしまいました)
何かと不自由をしてしまいます。
日本のように迅速な対応はまずないし、何かが故障してもしばらくそのままが当たり前。
メゾンの8階にすんでいるので2つあるエレベーターのうち両方故障することなんてしょっちゅう。
1930年代に立てられたプロバンス館は階段も素敵だけどらせん状になっていて
大きなお腹と食料品と娘とベビーカーを抱えて8階まで登る事がけっこうあります。
きっとこれも後で笑い話になりますねぇ...
今でもハラハラしている主人を横目に笑っちゃっているのですが♪

 パートナーシップは主人だけに留まらず人はみな繋がって、
          私たちは活かされて生きているんだなぁとすごく感じます。
生活に工夫が必要なので今、毎日の実践を通して生きる事そのものがアートだなぁ
なんてつくづく感じています。
 私はとにかくネグレクトされて育ったので人と関わる事がどいう事なのか、気付かない事だらけです。
主人にはいつもこういう事は相手にちゃんと伝えなきゃと言われ、えっこんな事も伝えなきゃいけないの?
なんてびっくりする事がけっこうあって「抜けてるところがあったら悪気はないからしっかり教えてね」
とお願いしています。
家族がいるのに無言でこつこつなんでもしちゃうのは
不気味らしいです。若い頃にはこんな不器用な自分に不安を感じたりしたのですが、今では毎日
知らない事ばかりというのがとてもとてもありがたい事で(家族は苦労しているかもしれないけど)
ドキドキワクワクしています。

さて、なんだかメールがどんどん長くなっていくのでこの辺でやめておきますね。子育ての話もまた
今度。フランス人の子育てについても日本とは感覚の違いがあるのでまたレポートしますね。

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